産業用カメラに関するFAQ/同じ型名のカメラでカメラによって設定できるPixelForm...

同じ型名のカメラでカメラによって設定できるPixelFormatが変わるのは何故ですか?(No.278)

カメラに設定可能なBayerタイプのPixelFormat値(PXL_FMT_BayerGR8、PXL_FMT_BayerRG8、PXL_FMT_BayerGB8、PXL_FMT_BayerBG8など)はイメージセンサチップの種類とReverseXとReverseYの設定によって決まります。
(GenICam関数またはレジスタ直接アクセス関数を使用してBU/DUシリーズカメラにPixelFormatを設定するときには、PixelFormat値に相当するPixelCoding値とPixelSize値を求めてPixelCodingレジスタとPixelSizeレジスタにそれぞれの値を書き込む必要があります。カメラ制御関数SetCamPixelFormat()を使用する場合はBU/DUシリーズカメラでもPixelFormat値を指定して設定することができます。)

Bayerフィルタ配置はセンサ上の各画素にR,G,Bのカラーフィルタを市松模様に配置したフィルタ配置です。BayerタイプのPixelFormatではBayerフィルタ配置のセンサの画素値をそのまま出力します。例えばPXL_FMT_BayerBG8は以下の順番でR、G、Bコンポーネントの画素値が出力されます。

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ReverseXを有効にしたときにはX方向の画素値出力順序が逆転するため、上述の例ではPXL_FMT_BayerGB8のPixelFormatの順序で画素値が出力されます。
ReverseYを有効にしたときにはY方向の画素値出力順序が逆転するため、上述の例ではPXL_FMT_BayerGR8のPixelFormatの順序で画素値が出力されます。
ReverseXとReverseYを有効にしたときにはXY両方向の画素値出力順序が逆転するため、上述の例ではPXL_FMT_BayerRG8のPixelFormatの順序で画素値が出力されます。

カメラの取扱説明書のPixelFormatの説明ではReverseX、ReverseYをともに無効にしたときのPixelFormat値を記載しています。

カメラは出力できるPixelFormat以外は受け付けないよう制御しているため、ReverseX、ReverseYの設定により決まるBayerタイプPixelFormat以外のBayerタイプPixelFormatは書き込めなくなります。この結果、同じ型名のカメラでも、カメラの設定によって書き込めるPixelFormat値が変わることになります。

Bayerタイプ以外のPixelFomatはReverseX、ReverseYの影響を受けません。

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